24静岡県スタートアップ共創・投資/評価基盤モデルづくり
専門領域

更新日:2025/11/10

更新日:2025/11/10
FUTURE
■会社概要
ミッション:地域に拠って、世界に立つ。
若鶴酒造株式会社は、1862年(文久2年)創業、富山県砺波市に本社を構える老舗酒蔵です。170年以上にわたり、日本酒を中心に、北陸の風土に根ざした酒造りを続けてきました。ウイスキーについては1952年より70年余りにわたる歴史があり、2016年より「三郎丸蒸留所」でジャパニーズウイスキーの製造を本格化。スモーキーな味わいで人気を誇る「シングルモルト三郎丸」や「三郎丸のスモーキーハイボール」が代表的な商品となっております。

2019年には全国初となる鋳物製ポットスチル「ZEMON(ゼモン)」を開発し、地域の伝統技術と酒造りを融合させた新たな価値を創出しています。現在は日本酒・ウイスキーの両軸で国内外に展開し、“地域に根ざしたグローバルな酒造り”を目指しています。

■近年の事業展開
蒸留所の再建
2015年より5代目の代表となる稲垣貴彦が就任。ウイスキー事業の拡大はここから始まりました。
蔵に眠っていた曾祖父が1960年蒸留されたシングルモルトを発見し、半世紀以上の時を越えて次の世代に受け継ぐことのできる飲み物に感動した事がきっかけでした。
しかし蒸留所は雨漏りをしていたり、窓ガラスが割れていたりと老朽化も進んでいて、廃墟になる一歩手前の状態でした。
蒸留所を再建するには莫大な資金が必要であることも分かっていましたが、曾祖父が作ったウイスキーの歴史と味を後世にも残していく為にも蒸留所の再建を決意しました。1960年蒸留の「三郎丸1960」の抽選販売や、クラウドファンディングで463名の方から約3,825万円調達をして、2017年に蒸留所を再建することができました。
地域の人のみならず日本全国から訪れていただけるよう見学可能な蒸留所に生まれ変わり、今では年間3.3万人が訪れる場所となっています。
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英国でも特許取得:ZEMONの開発
富山の伝統産業でもある高岡銅器を使い蒸留器を作れないかと思いつき、老子製作所という広島平和の鐘など数々の名鐘を作り出してきたメーカーと共に世界初の鋳造での蒸留器を作ることに成功しました。
元々の蒸留器は折り曲げる必要がある為、薄い銅板でしか作れなかったのですが、鋳造で作ることで厚みを持たせることができ、耐用年数も約80年と長く、保温性も高くエネルギー効率も良いという強みがあります。これは日本国内での特許はもちろんのこと、ウイスキーの本場であるイギリスでも特許を取得し、世界初の取り組みとなりました。

樽再生事業:Re:COOPERAGE
ウイスキーに欠かせない樽はきっちり修繕しなければ、亀裂や歪みが出てしまいそこから漏れるリスクがあります。しかしこの樽を修繕することのできる職人は日本全国を探しても数名しかいない為、自社に樽職人がいないことがほとんどです。そこで私達は全国の樽の再生をする事業を作りました。日本有数の樽職人を迎え入れ、樽自体がサステナブルに循環していくことで日本のウイスキー産業がより生産性高く生産できる環境を作り、国内でハイレベルなウイスキーが沢山生まれてくることを期待しています。

世界初のジャパニーズウイスキーボトラーズ:T&T TOYAMA
『T&T TOYAMA』は、日本のクラフトウイスキー蒸留所によって造られた原酒、特に熟成前のニューポットを購入し、富山県南砺市に建設する独自の貯蔵庫で、自社で調達した特別な樽を用いて熟成し、最適なタイミングを見極め、熟成のピークで「シングルカスク&カスクストレングス」によりボトリングする、世界初の本格的なジャパニーズウイスキーボトラーズ事業となります。また、蒸留所の運営に関するコンサルティングも行っています。蒸留所の立ち上げから運用など総合的にサポートしていきます。

■目指す未来
曽祖父が始めたウイスキーづくり、スモーキーなウイスキーへのこだわりを受け継いで「The Ultimate Peat(ピートを極める)」をコンセプトに定め、さまざまなイノベーションへの挑戦をスタートさせました。
私達はジャパニーズウイスキーを一時のブームではなく、文化にしていきたいと思っています。
ジャパニーズウイスキー産業全体を盛り上げるべく、ZEMONの開発や樽再生事業、ボトラーズ事業と世界初の挑戦をしてきました。まだまだ日本のウイスキーづくりのレベルは世界と比較しても劣る部分が多いです。さらに高いレベルで多くの人にジャパニーズウイスキーの美味しさを届けていけるよう、世界に向けてこれからも挑戦をし続ける会社でありたいと思っています。

PROJECT
【業務のDX/AI活用の促進】
若鶴酒造は、地元富山の風土に根差した酒造りを大切にしながら、新しい酒文化を切り拓く挑戦を続けています。その一方で、製造・販売・観光と多岐にわたる事業展開の中で、データ活用や業務効率化が十分に進んでいない現状があります。生産現場の職人技や品質管理に依存している部分も多く、経験値の属人化や人材不足、また市場ニーズの変化への即応性に課題を抱えています。
今後の事業成長においては、DXやAIの導入による「需要予測や在庫管理の高度化」「顧客データに基づく新たなマーケティング戦略」「事務系の業務効率化」などが不可欠です。これらを通じて、伝統的な酒造りを守りながらも、より効率的で革新的な経営基盤を築き、国内外の市場に新しい価値を届けていきたいと考えています。
しかし現実はまだまだ属人的にAI活用を進めているに過ぎない為、プロ人材の方には俯瞰してどの部分からDX/AI活用すべきなのかの壁打ちから相談できれば幸いです。
【想定される業務内容】
・業務改善に向けたAI活用の戦略立案およびAI活用ができる人材の育成
・生産データ・販売データ・顧客データの収集、分析基盤の構築・運用
・需要予測や在庫最適化、事務系業務効率化のためのAIモデル開発・運用支援
・社内各部門(製造、営業マーケ、観光事業など)との連携による課題抽出とデジタル解決策の提案
・DX推進に伴うベンダーや外部パートナーとの折衝・マネジメント
・データドリブンな意思決定を社内に浸透させる文化づくり